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ヤング・センス YoungSense76 ’75年来日タレント総決算

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山べぇです。ヤング・センス YoungSense76 ’75年の来日タレント総決算

日本に集中!
ビッグ・アーティスト
’75年来日タレント総決算

  • Queen★クイーン★

    ●初来日で人気沸騰!ハード・ロックのプリンス《4月》
    音的にもルックス的にも、カッコいいことがロック・スターの条件なら、クイーンはまさしくそれにかなった個性を持ったグループだ。’74年にデビューして、人気が出始めたと思ったらアッという間に来日、コンサートの熱狂ぶりのすさまじかったこと、最初から最後まで10代の少女ファンの黄色い歓声で、大出力のエレクトリック・サウンドもマケそう。ロックの醍醐味の半分は客がノることだと改めて思い知らされたステージだった。

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  • Miles Davis★マイルス・デイビス★

    ●ことにすばらしかった大阪公演《2月》
    今回の日本公演(特に大阪公演)でのすばらしさは、LP「アガルタの凱歌」、「パンゲアの刻印」を聴けば一目瞭然というところで、これが日本で録音されたということは日本の誇りである。あの圧倒的なスケールと色彩感にあふれたサウンドは、ただただマイルスの偉大さを示すばかりだ。前回の日本公演のときと比べて、より成熟度を増し、またメンバー間の交流もより深って、密度の高いものになっていた。

    Rick Wakeman★リック・ウェイクマン★

    ●ロック・シンフォニーを展開《1月》
    今年1月、話題作「地底探検」をひっさげて来日したリック・ウェイクマン。総勢百数十名により日本初のロック・シンフォニーをみごとに成功させ、ロック界の話題を独占したのは、われわれの記憶にも生々しい。夏にはイギリス公演で「アーサー王と円卓の騎士たち」を氷上で、プロのアイス・スケーターたちを使って実現、世界中から注目された。ロジャー・ダルトリーと共演の新作「リストマニア」を発表、ますます好調のウェイクマンだ。(キング/三須修一)

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  • Gladys Knight & The Pips★グラディス・ナイトとピップス★

    ●迫力とやさしさ、年輪を経てきた深み《1月》
    「イマジネーション」「さよならは悲しい言葉」でおなじみのGK&P、美しくセクシーなグラディスを中心に、グラディスの兄といとこたちが一体となってのぞんだステージは、とにかくすばらしかった。スポットの中で、迫力を持ちながらやさしくせつなくといかけるグラディス。それに合わせてスマートに、美しく響くバック・コーラス。59年にグループ結成以来、長い間苦労を重ねてきた彼らだけに深みのある印象的な演奏であった。

    Stevie Wonder★スティービー・ワンダー★

    ●盲目の天才のパワーあふれるステージ《1月》
    いったい彼のどこにあのようなパワーがひそんでいるのだろう。彼はほんとうに音楽をプレイするために生まれてきたような感じだ。「迷信」などのヒット曲を自信たっぷりに演奏する彼。不幸にして盲目というよりは、逆にその盲目が、彼のイマジネーションと才能を呼びおこしたかにみえる。バック・ボーカルの女性に助けられながら、彼はステージで何回も何回も踊った。観衆はその姿をみて、ジーンと胸にこみ上げる熱いものを感じたはずだ。

  • Bad Company★バッド・カンパニー★

    ●骨っぽくてストレート、ロジャースのボーカルが魅力《3月》
    バッド・カンパニーの日本へのデビュー・コンサートは、3月3日、東京の武道館でたった1回だけだったため、地方からファンが押しかけ会場はギッシリ満員御礼。バッド・カンパニーのサウンドは、レコードなんかよりはるかに荒削りで、骨っぽくストレートだった。やっぱりボール・ロジャースのボーカルが聴きもので、全体のアンサンブルが若干乱れていたのを、ボーカルで強引にまとめ上げていた感じだった。(大貫憲章)

    Roberta Flack★ロバータ・フラック★

    ●母親の暖かさと海のような包容力で語りかける《4月》
    「やさしく歌って」など、数々の名曲を歌い続けるロバータは、今や世界的なスーパー・スターである。以前から来日を望まれながらも実現できず、やっと今年その願いがかなった。ピアノに向かい、語りかけるように歌う彼女、時にはやさしく時にははげしく、そして時には雄大に・・・。海のように大きく、母のように暖かい印象と、バック・ミュージシャンに対する細かい心づかいが強く感じられた。好ステージであった。

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  • Grand Funk★グランド・ファンク★

    ●体当たりで歌いまくったマーク《5月》
    G.F.は完全にライブ・バンドであり、レコードでしみじみ聴くといったタイプのグループではない。デビューは69年だから、けっこう古手なのだが、71年の後楽園球場における伝説のコンサート(マークはどしゃぶりの雨の中で歌い続けた)を伝え聞いてか、当時はロックなんて知らなかったろう若い人たちが、大勢会場につめかけていた。今回は屋内だったが、マークは最初からセミ・ヌードで歌いまくり、肉体派ロッカーとしての面目を、再び躍如とさせたのであった。

    Michel Polnareff★ミッシェル・ポルナレフ★

    ●ドラマチックな幻想の世界《6月》
    「シェリーに口づけ」で71年日本にデビューして以来、多くの女性の心をうばって来たポルナレフが、今年の6月に3回目の来日を果たした。かたずをのみながら見守る大観衆。白い霧の中から浮かび上がった、美しい彫刻のような肢体。澄みきったボーカル。なんともドラマチックで美しい、幻想の世界がそこにはあった。そしてフレンチ・ポップスでもロックでもない、ポルナレフの音楽が、大きく展開されていた。

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  • Helen Reddy★ヘレン・レディ★

    ●小柄ながら熱唱を展開《9月》
    今年の9月、全米No.1女性歌手ヘレン・レディが、ついに待望の来日を果たした。日本公演のすべてが立見が出るという盛況だったが、彼女のステージはあの小さな体をぶっつけるような熱唱をくりひろげた。特に、アメリカでは現在メドレーで歌っているヒット曲のすべてを、日本初公演ということでフル・コーラスで歌い「ショービス」という曲では、ライザ・ミネリのようなタップ・ダンスを観客にサービスして受けていた。(東芝EMI /荻野欽司)

    Suzi Quatro★スージー・クアトロ★

    ●最も忙しかったロックン・ロール・ウーマン《9月》
    ヤングのアイドル百恵ちゃん、じゃなかったスージーちゃん、昨年に引き続き2度目の来日。相変わらずすごい人気で、日本各地で14回ものコンサート、それでも間に合わなくて追加公演があったほど。彼女の強みは、ロックばかりでなく、歌謡曲からもポップスからもファンを引っぱって来られる魅力を持っていることだ。去年に比べ、ただ歌い、演奏するだけでなく、ステージ・パフォーマンスを意識するようになったのは進歩。

    Jeff Beck★ジェフ・ベック★

    ●病をおしての白熱のプレイ《8月》
    75年来日した外タレは多けれど、彼の場合はやや異色。単独公演のためではなく、ワールド・ロック・フェスティバルに参加するための来日だったからだ。顔に似合わず体のあまり丈夫でない彼は、残念ながらカゼをこじらせていて、京都、仙台ではステージを断念せざるを得なかった。東京でも高熱をおしての出演だったが、ちょうど「ギター殺人者の凱旋」が話題になっていたときでもあり、ひときは熱い視線が彼に集まっていた。

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  • John Denver★ジョン・デンバー★

    ●ロッキーの山並みに響く澄んだ歌声《10月》
    たった一回の日本公演だったが、今年最大の話題になったジョン・デンバー来日。彼はいつものメガネ、ジーンズにカントリー・シャツで、ギターをかかえて登場。3面のマルチ・スクリーンには、ロッキーの山、ジョンの顔、農夫と少年、アニメまで加わり、ジョンの歌とともに動いて効果はバツグン。彼の明るく澄んだ、それでいて哀愁を帯びた声が、武道館いっぱいに響き渡った。アンコールでは彼ひとりの弾き語りで1万の聴衆を魅了した。

    Eric Clapton★エリック・クラプトン★

    ●昨年を上まわる精力的なステージ《10月》
    ぼくはまだ今年のクラプトンのステージをみていない。人づてに聞くところでは、大阪のステージはたいへんすばらしかったそうで、いきなり「いとしのレイラ」で始まり、ブルースを中心に精力的なステージを展開したという。とすれば、LP「E.C.Was Here」と似た彼の姿が見られるわけで、昨年の初来日で失望したファンも狂喜させることになりそうだ。それが今回限りのスタンド・プレイでないことを祈りたい気持ち。(大貫憲章)

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  • Wings★ウイングス★

    ●無念!9年ぶりの再来日が突然中止に《11月》
    大物が来るとなるとなぜか横ヤリを入れたがるエラい人がいて、9年ぶりの来日を楽しみにしていたポール自身もファンたちも、くやし涙にくれねばならない次第となった。3年前のストーンズのときと同じく、リンダの麻薬不法所持の前科が原因の来日中止。ビッグ・ネームの公演が続いた75年、どんづまりになってズッコケた感じだ。これで元ビートルズのうち、再来日一番乗りは、ヨーコとの間にやっとこ一子をもうけたジョンになる気配濃厚である。

    Deep Purple★ディープ・パープル★

    ●新しい血を入れて若返ったハード・ロックの大御所《12月》
    わが国におけるハード・ロック・バンドとしてのパープルの人気は大したもので、コピーしているアマチュア・グループは数知れず、プロでも”紫”なんてそのものズバリのバンドが出たくらい、サウンド面での変化が気になるところ、イアン・ギランが抜けた時点から、盛りは過ぎたと言う人もいるが、新ギタリスト、トミー・ポーリンは若いが優秀な人だし、来日公演で新しいファンがつくことになるだろう。

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(1975 Shuei sha 雑誌コード8451-1 より抜粋)



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